レチノールクリーム「個人輸入する方法」と「体験談」「デメリット」
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小ジワやシミに効果があるといわれるレチノールクリームを安価で入手するために個人輸入する方法と注意点をまとめました。また、実際に使ってみたので、体験談としてシェアしたいと思います。
レチノールはかなり刺激が強く、問題点(副作用)もありましたので、クリニックの院内処方に限らず、高濃度のレチノールクリームや化粧品を購入予定の方も、ぜひ最後までご覧ください。
[目次]
- レチノールクリーム・化粧品をアメリカなど海外から個人輸入する方法
- レチノールクリーム体験談「0.4パーセントで初体験」
- レチノールクリーム体験談「額のシワ」「上まぶたのたるみ」に使用した結果
- レチノールクリーム体験談「目じりの小ジワ・シミ」「下まぶたのたるみ・シミ」に毎日使用した結果
- レチノールクリーム体験談「ホウレイ線」「首のシワ」に使用した結果
- レチノールクリームを2か月半使ってみた 〜 まとめ 〜
- レチノールクリーム・化粧品〜使う前に行う「パッチテスト」の方法
- レチノールクリーム・化粧品には使い始めるタイミングがある
- レチノールのデメリット「酸化しやすい」「即効性がない」
レチノールクリーム・化粧品をアメリカなど海外から個人輸入する方法
含有量が低すぎるレチノールクリームは期待できない
レチノールクリームの成分であるレチノールは、前述のように日本では医療機関が院内処方して、主にシワ・シミの治療に使われておりますが、最近はこのレチノールを含んだクリーム、化粧品が多くの化粧品メーカーから販売され、人気となっているようです。
レチノールは一定以上の量が皮膚に浸透して初めて効果が期待できるものですが、化粧品として国内で市販されているレチノールクリームのほとんどは含有量が低すぎるため、レチノール本来の効果を期待することはできません。
含有量0.05%以上のものを通販で購入する方法と注意点
化粧品として市販されているレチノールクリームの効果について言及しましたが、あくまでもレチノール本来の効果は期待できないということで、保湿効果など化粧品としてお肌を整えるものとして否定したわけではありません。
しかしこのページをご覧の方々は、シワやシミの改善に効果を発揮する「レチノール」についての情報をお探しのことと思いますので、ここでは含有量0.05%以上の高濃度レチノールクリームを通販で海外から個人輸入する方法と使用上の注意点についてシェアしたいと思います。
皮膚科や美容外科で出してくれるレチノールクリームと同様、含有量は0.05%〜0.1%のものが手に入りますが、それらの医療機関の約半額、診察料も含めるとそれ以下の費用で入手することができますが、医師の診察がない分、注意が必要です。
日本で化粧品として市販されているレチノールクリームは濃度が低すぎて、レチノール本来の働きが期待できません。日本国内で認可されていない、薬品としてのレチノールクリームは、海外(主にアメリカ)から個人輸入という形で購入することができます。
個人輸入とはいっても以前とは違い、ネット通販という形で購入できます。楽天なら通常と同じ購入方法で個人輸入が可能なショップがあります。
日本語で記載された販売サイトで日本人スタッフが対応しているケースもあって、国内の通販サイトで買い物をするのと全く同じ感覚です。
違うのは海外から送られてくるということだけで、届くまでの日数が若干かかる程度で、送料は思ったほどかかりません。
レチノールの濃度・含有量の記載について
通販などでたくさんのレチノール製品をご覧になると思いますが、事前に理解しておくべきことがあります。それは、レチノールの濃度です。これはレチノールそのものの含有量を製品の容量で割ったものです。
仮に製品の容量が1.7オンス(48.2g)で、含まれるレチノールが0.05gだとすると、濃度は約0.1%となります。
しかし原液系の商品(特にアメリカ製)にはよく濃度1%という表記がトレンドのように表示されておりますが、「レチノール(トレチノイン酸)」の含有量ではなく、「レチノール配合原液」の濃度です。(1オンス=28.35gで計算)
レビューなどで使用量や頻度と皮のむけ具合を総合的に確認しましたが、美容クリニックなどで院内調合されるレチノールクリームの0.05〜0.1%の範囲のものに相当しているように思われます。
また、ほぼこれらと同じ濃度であっても、国内の原液系製品だと3%と記載しているものもありますので、初めて購入した場合は、あくまでも「極少量、頻度少な目」から様子を見るようにしたほうがいいと思います。
レチノールクリーム体験談「0.4パーセントで初体験」
0.4パーセントのレチノールクリーム
通常は皮膚科や美容外科で、濃度0.05パーセントから0.5パーセントのレチノールクリームとして自家調合しているようです。
私は0.4パーセントのレチノールクリームを、額のシワ、上まぶたのたるみ、目じりの小ジワ・シミ、下まぶたのたるみ・シミ、ホウレイ線、くびのシワに、それぞれ1日に1回、夜に塗布し始めました。今回がレチノール初体験です。
レチノールクリーム使用上の注意点
・初めのうちは一日置きに使うなど、少しずつ肌をレチノールに慣らすのがおすすめです。使い初めは軽いピリピリとした刺激を感じることもありますが、徐々に肌が慣れていきます。
・乾燥を防ぐため、レチノール配合製品を使用したあとにクリームなどの保湿剤を使用する。
・レチノールは紫外線の影響を受けやすく、また酸化しやすいため、日中は必ず日やけ止めを使用する。
・赤み、腫れ等の異常が肌にあらわれた場合は使用をストップし、医師に相談しましょう。
引用元:皮膚科医の先生によるスキンケア講座
レチノールクリーム体験談「額のシワ」「上まぶたのたるみ」に使用した結果
額のシワ〜変化なし
10日経過、少し赤いといえば赤いのですが、あまり外観的な変化はありません。しかし赤みが出るのは困るので、塗布量は少なくしました。
約2ヵ月間続けましたが、私の場合、それほど深くはありませんでしたが、ひたいのシワには効果が感じられませんでした。
上まぶたのたるみ〜少し引き締まった
4日目くらいから赤くなってきましたが、10日たっても赤いままで、皮はむけてきません。皮がかぶれたようにゴワゴワしてきて、このままだったらと思うと少し心配です。
皮がむけてくるのは2週間くらいたってからという話を知人から聞いたことがありますので、もう少し様子を見ることに。そういえば、このころ少したるみが引き締まってきました。
ちょうど3週間というところで、まぶたの皮が薄くむけてきました。こすればもっとむける感じですが、無理はしません。首みたいに(下記参照)真っ赤になってしまいそうですから。
1ヵ月半が経過。上まぶただけは赤みが消えないので、1週間ほど間隔を開けました。少し赤みが取れたので再開。1日に1回塗るというよりも、間を開けてでも使い続けるといいのではないかという考えからです。
2ヵ月以上たったが上まぶたの赤みが少し残ったままなので、使用を中止。たるみは少しだが改善されたので、上まぶたに関してはもうこの辺でいいだろうと思いました。
(その後、上まぶたの赤みは1年以上残りました。個人差はあると思いますが、まぶたへの使用は慎重に。)
レチノールクリーム体験談「目じりの小ジワ・シミ」「下まぶたのたるみ・シミ」に毎日使用した結果
目じりの小ジワは少し改善、シミはかなり効果あり
3日目には表皮がヒリヒリとして、赤くなってきました。しみは比較的大きいので期待はしていませんでしたが、10日経過で少し薄くなってきたように思えます。
1ヵ月半が経過。しみはだいぶ目立たなくなってきました。小ジワも少し改善したように思えます。
2ヵ月半が経過。さらなる改善は見られない。根気よく続ければもっと良くなるような気はしますが、この辺で終了。小ジワにも若干効果はありましたが、シミに関しては満足できるだけの効果がありました。
下まぶたのたるみは変化なし、シミは少し効果あり
4日目くらいから赤くなってきましたが、10日たっても赤いままで、皮はむけてきません。
約2ヵ月間使用しましたが、シミには少し効果があったように思えます。
レチノールクリーム体験談「ホウレイ線」「首のシワ」に使用した結果
ホウレイ線〜変化なし
赤くなったりヒリヒリしたりはしませんが、1週間たって垢のように薄く皮がむけてきました。
約2ヵ月半使用しましたが、効果なし。ただ、ホウレイ線まわりだけでなく、ほほ全体に根気よく使い続ければ、また違った結果が得られたかもしれません。
首のシワ〜変化なし
3日目には表皮がヒリヒリとして、赤くなってきました。5日目ごろから垢が取れるような感じで薄く皮がむけてきました。1週間経過したころにツメを立ててこすってみたら、真っ赤になってしまいました。
首は赤みが全く取れないので、3週間ほどで中止しました。もっと濃度の低いタイプなら良かったかもしれません。
レチノールクリームを2か月半使ってみた 〜 まとめ 〜
レチノールは美容外科などの院内製剤なので、診察費と高額な薬代を払わなければならず、さすがに続きません。2か月半が限度でした。
やはり刺激が強いものなので、いきなり高濃度のものを使うとリスクがあります。徐々に濃度を上げるとか、肌につける量をコントロールするといいと思います。
レチノールは塗ってすぐに効き目がでてこないで、数日後から皮膚が赤くなって表皮が抜けてくるパターンがほとんどです。私の経験から、部位によっては(特に皮膚の柔らかい部分)効きすぎて皮膚がごわごわすることもありますので、初めは0.05%くらいのもの使うこと。早く効果を実感したいからといきなり0.1%のものを使うのは反対です。
もちろん塗る量や頻度も初めは慎重にお願いします。そしてもしお肌に異常を感じたら医師に相談するべきです。
以上が私のレチノールクリームを使ってみた体験談です。効き目には個人差があると思いますので、念のため。
レチノールクリーム・化粧品〜使う前に行う「パッチテスト」の方法
個人輸入だとレチノールの含有量は0.05%〜0.1%のものが手に入り、それらの美容クリニックなどの約半額、診察料も含めるとそれ以下の費用で入手することができますが、医師の診察がない分、注意が必要です。
初めは0.05%くらいのもの使うのが理想ですが、0.1%のものを使用する際は、少量を塗りこむこと。早く結果を実感したいからといきなり多く塗りこむのは危険です。
もちろん塗る「頻度」も初めは慎重に。そしてもしお肌に異常を感じたら、皮膚科などの専門医に相談するべきです。
レチノールクリームを使う前には必ず「パッチテスト」を行う
「これまで、いろんなスキンケア用品をパッチテストなしで使ってきたけど、肌トラブルなんて起こったことがないから大丈夫」と、パッチテストを省略したがる人もいるでしょうが、レチノールクリームを使うにあたっては、このプロセスを省略するのは絶対にダメです。
なぜならレチノールは肌刺激が強い成分ですので、「他のスキンケア成分に比べると、肌トラブルを招くリスクが高い」と言わざるを得ないからです。
レチノールクリームのパッチテストのやり方
レチノールクリームのパッチテストは、一般的なスキンケア用品のパッチテストと同様に、「二の腕など、目立たないところにつけて24時間以上様子を見る」というのが基本ですが、これで終わらせてはいけません。
二の腕でのパッチテストが終わったら、「首」「顔」の順で、パッチテストを繰り返してみて下さい。
もちろん、首や顔のパッチテストにおいても、24時間以上様子を見ることは必須です。
レチノールクリームのパッチテストでの確認項目
パッチテストをしたら、皮膚に以下のような症状がでていないかどうかをしっかり確認しておきましょう。
- ヒリヒリとした痛みはないか。
- 強いかゆみは出ていないか。
- 皮膚に赤みの症状が出ていないか。
これらの3つの症状のうち、ひとつでも当てはまる症状が出た場合は、レチノールクリームの使用には少し慎重になったほうがいいでしょう。
さらなるパッチテストを何度か繰り返し、「肌がレチノールに慣れて落ち着きそうかどうか」を見ていくことをおすすめします。
もちろん、「繰り返しパッチテストをしても、肌トラブルが起こり続ける」というような場合は、レチノール配合のスキンケア用品の使用をやめるのが正解です。
レチノールクリーム・化粧品には使い始めるタイミングがある
レチノールクリーム・化粧品は「いつからでも使い始めていい」というわけではない!
レチノール化粧品を使い始める際に気をつけてもらいたいのが、「使い始めるタイミングをどうするか」という点です。
もっとも、ほとんどの人はこれまで、コスメ用品については「いつから使い始めるかって、手に入ったらすぐに使い始めるに決まってるでしょう」という感じでやってきていると思いますが、レチノール入り化粧品については、実は「手に入れさえすれば、いつからでも使い始めていい」というわけではないのです。
レチノールクリーム・化粧品はこのタイミングで使い始めよう!
なぜ、レチノール入り化粧品は「いつからでも使い始めていい」とは言えないのかというと・・・これは、レチノール自体が、数ある美容成分の中でも肌刺激が強い部類に入るものであり、肌の調子が悪い時に使うとトラブルが出やすいから、というのが大きな理由です。
だからこそ、レチノール入り化粧品は、「なるべく肌トラブルが起こりにくい、肌の調子がいい時」を狙って使い始めるのが一番なのです。
では、肌トラブルが起こりにくく、調子のいいタイミングとはどんなタイミングなのかというと・・・ズバリ「生理がほぼ終わってから数日以内」です。
なぜ、このタイミングがいいのかというと、この時期は「エストロゲン」という女性ホルモンの分泌量が多く、そのエストロゲンの作用によって肌のコンディションが整いやすい時期にあたるからです。
正確に言うと、エストロゲンの分泌は排卵直前にピークを迎えるのですが、「それまでに肌をレチノールに慣らす」ということを考えると、生理後から数日以内というタイミングから試してみるのがもっとも適切、と考えられるわけです。
レチノールクリーム・化粧品を使い始めてはいけないタイミング
では逆に、レチノール入り化粧品を使い始めてはいけないタイミングとはどんなタイミングかというと・・・これは「排卵日から生理が始まるまで」となります。
この時期は、肌トラブルを起こしやすい「黄体ホルモン」の分泌が活発になっているため、ちょっとした刺激でもすぐに肌はダメージを受けてしまいがちなのです。
そしてもちろん、この時期はレチノールによる肌刺激も、通常以上に大きく受けてしまう可能性があるということになりますので、このタイミングで使い始めるのは避けるべき、という結論が出るわけです。
レチノールのデメリット「酸化しやすい」「即効性がない」
レチノールでスキンケアしたいと思う人の中には、「レチノール入りのスキンケア用品などではなく、レチノールの原液を購入して、それを手持ちのスキンケア用品などに混ぜて使いたい」という人も居るでしょう。
ですが、これはハッキリ言えば素人にはおすすめできない方法です。
なぜなら・・・レチノールというのは、「肌刺激」以外にも弱点がある、ちょっと取扱いの難しい成分だからです。
レチノールは「酸化しやすい」
では、「肌刺激」以外に、レチノールにどんな弱点があるのかというと・・・
ズバリ、「酸化しやすい」ということです。
レチノールの酸化要因としては、光・空気・温度変化などが挙げられますが、特に、光に当ててしまうと酸化が早まり、せっかくのレチノールの効用がほとんど得られなくなってしまうことも少なくありません。
この弱点を克服するため、コスメメーカーなどは独自の処方でレチノールを安定化させたり、光を通さない容器に入れたりするなどの工夫をしているのですが、素人のレチノール保管および、レチノールを混ぜたスキンケア用品の取り扱いにおいては、こうした点がほとんど無視されてしまっているのが実情です。
そしてさらには、「手持ちのスキンケア用品の成分とレチノールの相性が悪い」という状態になってしまうこともあります。
レチノールのこうした弱点や特性を知りつくし、万全の状態で取り扱える自信がある、という人でない限り、手持ちのスキンケア用品に自己判断でレチノールを混ぜたりするのはおすすめできません。
レチノールには「即効性がない」
レチノールの弱点と言えば、取扱いの難しさだけでなく、効果の面においても、ひとつ大きな弱点があります。
それは、「レチノールには即効性がない」ということ。
つまり、レチノールを使っても、すぐにしわやたるみが改善されるわけではない、ということですね。
レチノールの効果が出てくるのは、ある程度ターンオーバーが整ってからになりますから、「本当に効果を実感できたのは、使用開始から数か月ぐらい経ってからだった」という人が多いです。
そのため、この効果が現れるまで待てずに、途中でレチノールの使用をやめてしまう人も多いという、非常にもったいない現象も起きているんですよ。
レチノールを使う際は、「結果をあせらずじっくり、少しずつ改善していく」ということを心がけましょう。

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